今、最も注目している小説は「屠殺鬼 ~復讐を誓うケダモノの絶倫セックスに悶える女たちと、僕だけの女神さま~」

ブログの二記事目というのは重要だ

 

 

とりあえずの自己紹介の1記事目、チュートリアルのようなもので、なんだかんだで皆大差ない

しかし二記事目からは違う。書き手の思考が、信念が、生き方が、魂が。何を取り上げるか、どう表現するか、あるいは敢えて書かないかに滲んでくる。

「もう大学入試は始まっている」高校入学早々に聞いた言葉である。当時は舐めんな殺すぞと思ったが、今も舐めんな殺すぞと思っている。

要するに、高校一年四月からの習慣が、大学入試を決定づけるという意味だろう。ブログも同じではないか。二記事目こそが、今後のブログを決定づけるものになるのではないか?

二記事目からもう闘いは始まっているのだ。気を引き締めていかねばならない

 

 

 

さて、今回、私が紹介したいのは

「屠殺鬼 ~復讐を誓うケダモノの絶倫セックスに悶える女たちと、僕だけの女神さま~」

ノクターンノベルズ作品である

 

 

 

 

小説家になろう」という小説投稿サイトがある。そこでは投稿できない、R-18男性向け作品が隔離されたガラパゴス中のガラパゴス、それが「ノクターンノベルズ」である

初めに断っておくと、私はノクターンノベルズを頻繁に閲覧し、精通しているというわけではない。たまーに覗いては、ブックマーク作品を確認したり、適当なワードで検索し、訴求力の高い作品はないか探す程度の関係だ。それ故、その道の人からすれば「浅い」かもしれないがご容赦願いたい

 

 

 

 

あらすじ 

 

この作品は、2020年7月7日に連載が開始された。作者は赤だし滑子氏。

1日1話ペースで更新している大人気作品である

どんな作品か、作品のあらすじを引用する

 

牢獄の中で女を犯す醜いケダモノがいる。
屠殺鬼と呼ばれ、恐れられる背徳的な野獣。
それが僕だ。

僕はかつて人だった。
今となっては自分の名前すらも思い出せない。
何も話せないし、奴らの言葉も理解できない。

そんな深い孤独の中で今日も僕は捕虜の女に精を注ぐ。
燃えたぎる激憤を込めて。

 

舞台は、人類が「エイリアン」と呼ばれる敵対生命と戦争中の地球。戦場で死んだ主人公は「ブッチャー」に作り替えられ、牢獄で捕虜を犯す日々を送っている。

圧倒的な力を誇るブッチャーであるが、脳に自爆装置を埋め込まれており、反逆すれば即殺処分されてしまう。この状況で、どのように策を練り脱出するのか。

現在公開されている分に関しては、大体そんな感じの話である。

 

 

良いところ

この作品が個人的に良かった・刺さった点を挙げていく

 

キャラクター

主人公は「ブッチャー」という最強絶倫モンスターに改造(?)されている。

なんとなく私は勝手に

 

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Fateスパルタクス(↑コイツ)

1.5倍くらいデカくし、

スキンヘッドにし、顔面を崩壊させ、

眼を紅くして、包丁・エプロン等を持たせ

 

姿をイメージしている。

とんでもない怪物である。強そう

作中で不意にグリズリーと対峙するシーンがあるのだけど、そこで出る言葉が「襲われても絶対に負けない」

これの凄いところは、そこまで読んでいると「あぁ、そら負けないね」とスッと通過してしまえる所にある。

そもそも、私は福岡大学ワンゲル部ヒグマ事件すこすこ民なので、クマの強さをメタメタに評価している。

 

それにも関わらず、「あぁ、そら負けないね」とスッと通過してしまえるというのは、

やはりそこに至るまでで積み上げてきた描写で、その強さに説得力があるためだろう

その説得力満載のスペックを発揮する戦闘シーンは爽快だ。元々この作品を読もうと思ったのは、遠慮のない蹂躙、殺害シーンが見たかったから。

改造されていても元人間ということで、何か手心を加えるのではないかと心配される方もいらっしゃると思うが、安心してほしい。

清々しいほどに惨殺してくれる。むしろ積極的に人類殺戮に努めている。死んだフリしてた兵士も見逃さず殺害する勤勉っぷりだ。読者の需要にキッチリ応えてくれるあたり「わかっとんな~~」と思わず感嘆の声を漏らしてしまう

 

キャラクターその2

 

主人公は「怪物化しつつも意識を残している」とはいうものの、

 見た目怪物だけど中身完全に人間の美女と野獣パターンでも

見た目怪物で中身もどうしようもなくなってる「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」パターンでもなく

 

怪物の性質と元来の性質が同居していて、相互に影響しあって新たな人格を作っているような感じがよい…

なんかね、人生ってこういうことなんじゃないかって。

いきなり人生とか言い出して申し訳ないんですが、私阿寒は何にでも人生を見出すことに定評があります

続くんですよね、人生って。

今生きている以上、目の前の課題に対処するために、とりあえず現状を受け入れて変化していくんですよね

主人公は怪物になるわけなんですが、その中で怪物としての自分を否定するでもなく、怪物性に完全に呑まれてしまうのでもなく、よくわからんままとりあえず生きてる、とても人間らしいと思うんですよ。怪物なんだけど。

 

ストーリー

ノクターンノベルズ作品で私が「いいな~」と思ってブックマークする作品には二種類ある

一つは、性癖に合致して訴求力が高い作品、いわゆる「抜き」性能が高いもの。

もう一つは、途中から物語に入り込んでしまう、いわゆる「読ませる」作品。

今作は、後者にあたる作品だ。

基本的に私は、性癖に刺さるものを求めてノクターンノベルズを訪れる。「ノベルズ」なのだが、小説を読みにくるというよりは、Pornhubを回遊する心持ちに近い。

 

なんとなくよさげなのを見つけ、試しにちょっと眺める。違うのに移る。試しに真ん中あたりから眺める。違うのに移る。

 

↑大体こんな感じなのだが、動画サイトと全く同じムーヴすぎて自分でもビックリしている。まさに「抜き」を求めているのである。

 

そんな瞬間的な作品との出会いの中でも、ストーリーに引き込まされてしまうものがある。

エロ目的だったのが、だんだんと物語を追うことに目的が逆転する。

作品を選別していたはずが、いつの間にか作者の筆力、技量に踊らされてしまう。

この心地よい敗北が、ノクターンを読んでいてよかったと思える瞬間である。

 

そんなストーリーに引き込まれる今作品。基本的にコメディタッチで進行するため、脱獄モノ特有の暗さ(とか知ったように言っているが私が見たことある脱獄モノは『大脱走』『ショーシャンク』『スリーデイズ』の三作品しかない)を感じさせないし読みやすい。

 

やってること自体は結構ハードではあるのだが、

主人公のプロとしての矜持を聞いてると、はぁなるほどと説得されてしまう

また、これがエイリアンの文化と言われれば、はぁなるほどと納得してしまう

この常識のズレた状態で進行してくのが心地よい。

 

 

「屠殺鬼」と私

 

私がこの作品と遭遇したのは、8月29日(土)の夜のこと。「数十年かけて育成された人間が無意味に壊され虐殺されてく作品ねぇ~~かな~~~」と検索していたところ目についた。ノクターンノベルズの良いところは、こんな要望にも応えてくれる懐の広さである

 

へぇ怪物目線か~~暴力シーン期待できそうね~あんまり話数もないし見てみるか~

 

と軽い気持ちで開き、なぜかその日は読まなかった。どうやら他の作品を読んで満足し、そのまま眠りについたようだ。

翌日8月30日(日)朝、ベットの中でタブに残っていた当作品を読み進め、これは良いとブックマークしたという流れと推測される。ここらへんの動きは私が記録を取っているため克明である。

 

この作品は9/26に第88話まで掲載、ひとまず第一部が完となった。シッカリ毎日更新しつつ、引き込まれるストーリーで大人気作品となっていた当作品。もちろん更新当日に楽しみに読み、感銘を受けた。これはヒトに薦めなくてはならない、そうだブログに書こう…

 

そう思って数ヶ月。なんかヒグマのこと調べたりしてた結果無駄に字数と時間がかかってしまった。これで紹介になっているのか疑問だが、まぁいいだろう。もはや面倒だし。とにかくオススメであるということが伝わっていればよい

もうすぐ第一部完から三ケ月。今からでも第二部開始に間に合うぞ!

私は、一部終盤でやらかしてしまった人類の戦犯が、二部でどうなってしまっているのか、非常に、非常に楽しみである

 

 

キミも一部を読んで、阿寒と共に第二部を待とう!

 

 

……というわけで、大事な二記事目終了である。無事社会派ブログとして上々のスタートができたと思う。これからも更新していきたい